原発引っ越し2 1429の日記(上)

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原発引っ越し2
『原発引っ越し2 1429の日記』 神原将著

 予想もしなかった連絡が入ってきた。広島でおそらく3・11以後もっとも多くの母子避難者家族、地元支援者らが集まっていた支援団体が突然解散となったというのだ。

ぼくに連絡をしてきたのは、団体の立ち上げの頃から付き合いのあるA田さんという地元の男性だった。

「どうやら、この団体に中核派が入り込んだらしい。しかも団体の代表やそれを支えるスタッフたちが洗脳されかけていて、今後中核派に乗っ取られてしまうだろう。登録した名簿などがすべて没収、管理されるかもしれない。団体を潰すしかないだろう」という噂が流れているというのだ。

 しかも、その噂を流したのは、この団体の創設初期からいたスタッフのひとりだという。この噂は、数ヶ月前から突然流れるようになり、そんなことはないということでやってきたようだが、今回その噂を流したスタッフが、登録している避難者家族や支援者らに働きかけて、会を離脱したほうがいいんじゃないかというムードが創られたようだった。

「言いにくいんですけど、じつはこの噂には神原さんのことも大きな原因のひとつになっているんです」
(本文より)

「ニュースも新聞も3・11後の東京がどんなに大変なのか伝えない」
原発避難者たちは、どんな想いで土地を離れ、また新天地で暮らしているのか。
前作『原発引っ越し』を書いた舞台裏、東京の放射能汚染を正直に受け止めきれない出版界の事情にも言及。世田谷から呉への移住、そしてその後の生活をありのままに描いた続編が上下巻にて、いよいよリリース。

3・11を経験したぼくらの生き方の記録。

上巻 A5サイズ、ソフトカバー、全112ページ、定価:1100円
※下巻2015年7月発行予定。